想い
2017年初夏、私たち夫婦のもとに待望の小さな天使がやってきました。
正確には迎えに行った。が正しいのですが、奇跡とも思えるこの縁はやはりやってきた。と言いたくなるのです。
実際に特別養子縁組をしようと決意するまでに一年ほどの時間をかけて、夫婦で話し合い不安なことも共有しながら、少しずつ前に進んでいきました。
ですが、生後5日の我が子を腕に抱いた瞬間にそれまでの不安は、希望や覚悟といったものに変わり、この子が私たち夫婦のもとに幸せを運んで来てくれたんだなと強く感じました。
私たちが特別養子縁組を公表した際、温かい言葉をたくさん頂きました。
「素晴らしい決断」「とても良いことをしましたね」など、特別養子縁組についてご存知の方は、子どものための制度だということを理解して、このような言葉を下さったのだと思います。
特別養子縁組の主旨である、家庭を必要としている子どものために安定した家庭環境を提供するという側面を考えると素晴らしい決断なのかもしれません。
しかし、私たち「&family..」の願いは、「素晴らしい」「良いこと」と捉えられるのではなく、さまざまな愛のカタチ、家族のカタチが「当たり前に」受け入れられることなのです。
そのためにまず、特別養子縁組制度について多くの方に正しく知って頂けるような活動を始めていきたいと思っています。
特別養子縁組は決して隠さなければならないようなことではありません。
これから特別養子縁組を考える方へのエールにもなれば幸いに思います。
一歩踏み出すのに必要なものは勇気だけではなく、正しい知識、情報ではないでしょうか。
現在、特別養子縁組の啓蒙活動をさまざまなカタチで行なっている方々がたくさんいらっしゃいますが、私たち「&family..」もその一端を担っていきたいと、そう思っております。
&family..
千田真司・麻子